今更ですけど

亀田興毅さんと今年のスポーツについて。

今年はスポーツイヤーでした。トリノに始まりWBC、W杯。努力の末勝利を手にする者の歓喜紙一重の差で敗北してしまったものの涙。感動しましたよね。夜遅くまで観戦し、寝惚け眼で学校や会社に向かった人も多いと思います。私達も力の限り応援して、最高峰のプレイに興奮し、勝利した時は大喜びし、敗北した時も選手を称え、悔しさを分かち合い、そして未来へ希望を繋ぎました。そう、今年は皆スポーツの醍醐味を十分に味わっていたのです。同時に、敗北者に寛容になれる気持ちも、身につけていました。負けたなら仕方がない。次がんばればいいじゃないか。再び立ち上がる者たちの姿に、また感動をもらえることを期待して。
しかし残念なことが起こってしまいました。明らかに負けた者が勝利し、勝利するはずの者が敗北を宣告されてしまったのです。誰が敗北してしまったのか、試合終了時には明らかでした。それでも、相手にしがみつき倒れることを拒否する男の姿に、感動を覚えた人も多いはず。彼を嫌いな人の中には、実力を悟り、それ見たことかと、ほくそ笑んだ人もいるでしょう。いずれにしろ、勝利者についての認識は多くの人の間で共通していました。
にもかかわらずあの判定です。あれを仕組んだ犯人達には、あれで観衆が納得すると思っていたのでしょうか?それは大きな間違いです。勝負の醍醐味を知ってしまった者たちにとって、あれは茶番でしかないのです。頑張っていたのはどちらも一緒。勝っていた人間が負けてしまっては、勝利の価値そのものが失われてしまう。犯人達はそれをわかっていたのでしょうか。
今回の件は後々彼ら自身の首を締めることになると思います。事実、大晦日の動向は非常に不安定なものになっています。大晦日に防衛戦等を強行しても、今までのような成果は得られないのではないでしょうか。


追記:下のほうに「多くは語るまい」ってコメントしてるの忘れてた。