少し謙虚に

 まず最初に。このblogは基本断定口調で統一して書いてましたが、偉そうな口調が自分でも違和感を感じてきたので、これをですます調に変えます。この方が正直に思ったことを書けそうな気がしますね。もっと早く変えれば良かった。

 現状ですが、結局卒業できてません。状況を正直に書くと、口頭諮問は散々で、卒業もできたのですが、論文の差し戻しを薦められました。
 はっきり言って自分でも酷い論文だと分かっていたので、そこまでダメージはありません。でもどうしてこうなったかというのをここ何日か考えていました。先行研究から離れすぎたこと、先生が専門と少し離れていて適切な助言を得られなかったことなどありますが、一番の問題は僕自身が論文のクオリティを管理することを怠ったことだろうと思っています。
 一つ収穫があったのは、自分の中のいくつかの考えが「正しい」と確信を持てたことです。この数年、「本当にこれでよいのだろうか」と完全に疑心暗鬼に陥り、結果として迷走し続けて酷い論文を提出することになりました。しかし(ちょっと専門的な話になりますが)枯渇性資源を経済成長モデルで解く際に無限期間で論じても何の問題もないこと、突飛な仮定を用いずあくまでも先行研究に即した形で研究を進めるべきであること、この二つにようやく確信を持てました。研究の中で「やっぱり合ってたんだ」と自分自身の考えに自信が持てた、これだけでも価値があったと思っています。
 後半年、何とか研究を形にするだけでなく、自分自身のスキルを増やして研究を続けたい。そのために何をすればいいか…課題は山積みですが、何とか踏みとどまってやっていきたいと思います。