雨格子売却

どうやら気に入ったらしい友人に3500円で売却。もう少し交渉の余地はあったろうが、まあ妥当な価格だろう。

以下感想、含むネタバレ。反転してください。






48ページに及ぶ会話・調査メモまで作って頑張ったゲーム、短期間ではあったが間違いなく「ハマって」いた。事前に犯行を阻止するシステムは、推理ゲームとして非常に理にかなっている。適切な調査と情報が揃っているならば、むしろそれができなければおかしい。アリバイ崩しもきちんと情報を得ていれば必ずわかるようなもので、理不尽さは感じなかった。キャラの設定・会話も「読める」ものになっていたと思う。
納得いかなかったのは部屋に名前がついている点。本作では明らかに綾辻行人十角館の殺人」を意識したような部屋名が割り振られている。しかしただでさえ登場人物に役名・本名があるのに、部屋名まで割り振られていたのでは非常にわかりにくい。しかもアリバイ表が部屋名表示だったので余計にわかりにくかった。慣れたら気にならないが、この時点でやる気がそがれる人もいるのではないか。
また、(以下微妙にネタバレ)犯行動機が稚拙で感情移入できなかった。犯人の境遇には同情の余地はあるものの、(こう言うとおかしいが)もうちょっと理性的にターゲットを絞って犯行できなかったのか?と思う。むしろその辺の騙し合いをゲームに取り入れれば面白くなったような気がするが。
グラフィックが重要なゲームではないので、ポリゴンにこだわらず、シナリオや会話をさらに練ってDS辺りで出せばもっと売れるような気がした。