第9戦 イギリスGP

改めて今週のGPの感想を。イギリスらしい不安定な空模様で始まったレース、4番手から抜け出したハミルトンがぶっちぎりで優勝した。続いたのが我らがニック。フェラーリ勢やライバルが苦しむ中、素晴らしいオーバーテイクで2位。雨が降り始めたのとピットインのタイミングが上手くハマり、苦しむライバル達を尻目にリードを得られたのが良かった。本人も満足の2位だろう。
しかし本当の意味で雨を味方につけたのは、ホンダのバリチェロ。雨が強くなると同時にエクストリームウェザーに代えると、抜群のペースを発揮して数台ごぼう抜き。それまでがいいレースをしていたというのもあるが、Q3落ちのグリッドから一時はハイドフェルドを抜いて2位に躍り出た。最終的には3位だったものの、スタート位置を考えれば最高の結果。また、ウィリアムズもこの作戦で大きく順位を上げ、中嶋一貴が8位入賞。「雨の中嶋」を印象付けた。

本当に面白いレースだった。途中からハミルトンの自滅を祈らずにいられなかったが…さすがになかったか。彼は雨の日の勝ち方を良く知ってる。
一時期予選・本戦ともに苦しんでいたニックが復活したのが最高だった。アロンソと交代とか言われていたが、これでそういう噂も払拭できたのでは。これからもいい流れで繋いでほしい。
逆に残念だったのはベッテル。あの雨の中どんな走りを見せるのか、予選が良かっただけに残念。残念は残念でもマッサは残念すぎて笑えたが。

次はドイツGP。シリーズも後半戦に入り、いよいよ上位・中盤含めて混迷の様相を呈してきた。再来週も楽しみ。