第12戦 ヨーロッパGP

初開催となったバレンシア市街地コースでのヨーロッパGP。初ウィナーはマッサが獲得。2位はハミルトン、3位はクビサ
新舗装と橋、海の景観は期待通りの美しさだったのだが、一方でフェンスしか見えない区間もあり無機質な感じも。レースはマッサが終始リードし、ハミルトン、クビサが追うも、追いつきそうな気配は無くクルージング。オーバーテイクもほとんど見られず、Live Timingが無かったら寝るところだった。
評価を上げたのはグロックベッテルあたりか。グロックは13位スタートながら1周目で順位を3つ上げ、1ストップ作戦を成功させて7位入賞。ベッテルはフリーから調子が良く、Q3進出し(これはもう驚かなくなってきたが)、6位の順位を維持して中盤で存在感を発揮した。
終盤、このGP唯一の事件がライコネンのピットストップ。給油リグが付いたまま走り出し、もう少しでアルバース状態(笑)。冗談でなく二人ほどピットクルーが負傷した。これで出遅れたライコネン、何とかコースに戻るも、前回のマッサを髣髴とさせるエンジンブローライコネンにとってはなんとも苦いGPとなった。フェラーリは前回に続いて信頼性に疑問符が付いた形。
で、我らがニックだが、予選Q1でグロックに邪魔され中指を立てる品の無いアピール。Q2は素晴らしいタイムを出すものの、本戦ではスタートで順位を落としそのままだらだら走行といいとこなし。重タンとはいえ同じく重めなロズベルグに付いていけない時点で話にならない。また、軽くなってタイムを出そうとしたときに、給油を終え重くなったグロックが前に出てきたときは自業自得としか言いようが無かった。本来今回のグロックのように技ありの作戦を決めるのがニックだけに、余計に駄目さが際立ってしまった。
厳し目になったが、速いマシンと勝てる腕があるだけに頑張ってほしい。