第6戦 モナコGP
伝統のモナコ、勝ったのはブラウンGPのジェンソン・バトン。これで6戦5勝。2位はバリチェロとブラウンが1-2を達成。3位にライコネン、4位はマッサ。フェラーリが反撃の狼煙を上げた。
さすがにサバイバルレースのモナコ、予選からトラブルが発生する。予選Q1ではマッサがノーズを破損。これはノーズ交換で事なきを得るも、今度はハミルトンがマシン後方をぶつけて脱落。Q1はトヨタとBMWがQ1敗退と波乱の展開。結果的にフォースインディアが2台ともQ2に進出するという快挙を成し遂げた。レースでも、ピケJr.とブエミの接触、ベッテル、コバライネンの単独クラッシュと次々にトラブルが発生した。このようにマシンがコース上で止まることが多かった割に、SCは一回も出なかったのは、モナコのスタッフが熟練しているからだろうか。ストップしても即座にクレーンで吊り上げ、素早くレースを正常に戻す手際は見事の一言。
そして我らがニックはしぶとく1ストップで完走。同じ1ストップのフィジケラやブルデーを捕まえるにはいたらなかったが、周りが1分18秒台の中一人17秒台を連発するなど、気を吐いた場面もあった。シートが危ういという噂も出始めたが、今年のマシンでできることが限られる中、ハーフポイントとはいえ表彰台に立った功労者をはずすのが得策とは思えない。今のBMWに乗りたがる者も少ないだろうし、結局は残留するのではないか。
次はトルコGP。BMWのアップデートも楽しみだが、やはり注目は上り調子のフェラーリ。イスタンブールに絶対の自信を持つマッサなら、ブラウンの連勝を止めてくれるかもしれない。