第14戦 イタリアGP
伝統のモンツァ、雨のガチンコレースを制したのは…トロロッソのベッテル!ついに初優勝!この男がついに表彰台の頂点に立つときが来た。
予選を見て、もしかしたら、と思っていたが…やってくれた。ポールトゥウィンでの圧勝。雨によるドタバタも多少あったが、完走19台の中での優勝は、紛れもなく実力での勝利といっていいだろう。
ミナルディ時代からのスタッフは本当に嬉しそうで、今は無きスーパーアグリのノリを思い出させた。ゲルハルト・ベルガーが賜杯を受け取るというシーンは、にわかF1ファンの俺のような人間から見ても、胸に迫るものがあった。
記録も最年少尽くし。去年の最年少入賞に続いて、最年少PP、最年少勝利記録を更新。さらにトロロッソの初優勝、レッドブル製のマシンとしての初優勝も達成し、スターの誕生といってもいい活躍だ。
思えば去年の富士、位走行中に2位のウェバーに追突し、悔し涙を流したこともあった。しかしめげることなく次戦の上海で4位に入り、悔しさを晴らしたわけだが、今回の勝利もあの悔し涙あってのものだと考えると感慨深い。
今後この男がどのようにF1を引っ掻き回してくれるのか、楽しみだ。