おくりびと

 急に映画を見に行くことになって、シネプレックスへ。
 タイミングが合うのが20世紀少年とこれしかなく、大体のあらすじが分かっている「20世紀少年」よりはと、こちらを選択した。
 選択の結果は、大当たり。
 

 ひょんなことから遺体を棺に納める“納棺師”となった男が、仕事を通して触れた人間模様や上司の影響を受けながら成長していく姿を描いた感動作。監督には『壬生義士伝』の滝田洋二郎があたり、人気放送作家小山薫堂が初の映画脚本に挑戦。一見近寄りがたい職業、納棺師に焦点を当て、重くなりがちなテーマを軽快なタッチでつづる。キャストには本木雅弘広末涼子山崎努ら実力派がそろい、主演の本木がみせる見事な納棺技術に注目。(Yahoo!映画より)


 納棺師という仕事を必要以上に美化せず、偏見や悪意を織り込むことで、ありのままを描けてると思う。納棺師という仕事をちゃんと知らないけれどもそう感じた。
 その上で納棺に対する熱意、「清らかな姿にして送り出す」という気持ちが伝わってきた。山崎努演じる先輩納棺師による、女性の納棺シーンは前半のハイライト。そこで見せる納棺師の、女性に対する慈しむような表情が印象的だ。生前の生気を取り戻したような遺体の表情に、演出とはいえため息が出た。
 今年初めて映画館に見に行ったが、いい映画に出会えてよかった。