第4戦 バーレーンGP

 フライアウェイ最終戦バーレーンGPの勝者はブラウンGPのバトン。これで4戦3勝。2位はベッテル
 ここまで荒れた3戦だったが、4戦目にしてようやくマシンのポテンシャルがはっきりとわかるようなリザルトになった。予選ではトヨタフロントローを奪取。いよいよ初優勝かと思われたが、第2スティントでハードタイヤを装着する判断が裏目に出て後退。トゥルーリ3位、グロック7位と、残念な結果になってしまった。しかしマシンの序列としては、ブラウン・レッドブルトヨタが抜きん出ていると見て間違いないだろう。
 マシンのポテンシャルもはっきり出たが、ドライバーの腕や気持ちもよく出たGPだったと言える。ハミルトンはスタートでKERSの力を借りて一気に前に出て、上位を引っ掻き回した。バトンはそのKERSを持つハミルトンを1周目で抜き去り、勝負を決定付けた。アロンソは脱水症状になりながらも1ポイントを守った。3位のトゥルーリは表彰台で憔悴したような表情を見せたが、あの表情は疲れに加えて、この連中を相手に優勝することの困難さを如実に表しているように思えた。
 そして我らのニック…というよりBMWザウバーは完全に開発の迷路に迷い込んでいるよう。おそらくは、ディフューザーの件でアップデートの予定が完全に破綻しているのだろう。それでもしたたかに立ち回るルノーマクラーレンに比べて、全く冴えない走り。スペインでは巻き返せるのだろうか?