第5戦 スペインGP

 ヨーロッパラウンド初戦、スペインGPの勝者はバトン。2位バリチェロ、3位ウェバー。
 上位勢は淡々としたレースで、特に見所なし。ベッテルを抑えきったマッサが良かった。しかしそのマッサのフェラーリが酷かった。ライコネンが以前と同じ失敗(Q1で二度目のアタックをせず敗退)をやってレースを不意にしたかと思えば、マッサの燃料が足りないことが残り数ラップで判明。燃費を抑えるためにスローダウンすることで、2ポジション落としてしまった。マッサはスタートからほぼ完璧なレース運びをしていただけに、このチームの失敗は悔やんでも悔やみきれないだろう。去年からあり得ないミスを連発していたフェラーリ、マシンは改善したがチーム運営はまだまだのようだ。
 そして我らがニックは大幅にアップデートしたF1.09を、今季初KERS無しでドライブ。予選は振るわなかったもののスタートの混乱をつき9位に浮上、ピットストップでじりじりと順位を上げ7位でフィニッシュ。自身の誕生日に花を添えた。BMWのマシンはフェラーリほどではないが改善しているようだ。しかし去年絶好調だったクビサの不調が気になる。二人とも好調というシーズンがないところを見ると、やはりこの二人、全くマシンの好みが異なるのかもしれない。攻めるクビサと安定感のニック、一見バランスの取れたコンビに思えるのだが。
 次は伝統のモナコ、予選が大きく勝負を左右するだけに、レッドブルトヨタあたりに奮起してもらって、ブラウンの勢いを削ぎたいところだ。